手作りソープは、化粧せっけんではなく、雑貨扱いですので、効果について直接書くことはできませんが、オイルの特徴をお伝えすることによって、ある程度、期待できる効果を御理解いただけるのではないかと思っています。
とはいえ、わたしは専門家ではありませんので、ソープ作りの教科書のように使っている前田京子さんの本や、あちこちのサイトから引用したもので、科学的根拠は定かではありません。
あくまでも参考としてお読み頂ければと思います。
【オリーブオイル】
手作りソープにもっともよくつかわれているオイルと言っても過言ではないでしょう。
オレイン酸を多く含み、石鹸にすると洗い上がりの肌をすべすべと滑らかに柔らかく仕上げてくれるそうです。
泡立ちはよくありませんが、洗浄力は十分です。
一方で皮脂に含まれるスクワレンも含まれていることから保湿効果も期待できます。
またグリセリンも豊富で「水分を肌に引きつけながら、洗浄力に優れる」ということができる、とのことです。
【ココナッツオイル】
【パームオイル】
それぞれ、泡立ちを良くしたり、ソープを溶け崩れにくくしたりするためのオイルです。
肌にとって、特筆するような効果はあまりないのですが、むしろ使いすぎると、乾燥をしたり、肌にとって良くない影響が出たりすることもあります。
とはいえ、適度な量を配合することによって他のオイルの良さを引き出す、ソープ作りには欠かすことのできないオイルでもあります。
【レッドパームオイル】
パームオイルと原料は同じなのですが、脱色精製をしていないもので、天然のカロチンとビタミンEが豊富に含まれています。
これらは傷や荒れ肌の修復を助ける効果が期待できますし、ニキビや脂性肌にも良いといわれています。
【マカデミアナッツオイル】
わたしが好んで使っているオイルですが、特徴の一つにオレイン酸だけでなく、パルミトレイン酸というのを多く含んでいることが挙げられます。
パルミトレイン酸は老化と関係があるといわれており、私はアンチエイジング効果を期待して配合しています。
傷や湿疹で痛んだ肌にも良いと言われています。
高価ですが、マッサージなどの美容オイルとしても用いられているオイルです。
【スイートアーモンドオイル】
保湿力に優れ、またきめ細やかな泡立ちが特徴です。
高価なオイルですが、ソープにした時の使用感は抜群です。
【キャスターオイル】(ひまし油、トウゴマオイル)
昔から化粧用、医療用に使われてきた粘度の高いオイルです。
保湿力が高く、配合することで、マイルドで豊かな泡立ちのソープに仕上がります。
特にシャンプー用のソープに配合しています。
【月見草オイル】
これはニューヨークでソープ作りをしている友人から「アンチエイジングに」と勧められて入れ始めた高価なオイルです。
アメリカ東部のインディアンはこのオイルを皮膚病やぜんそく、炎症の治療等、万能薬として使っていたとも言われています。
豊富に含まれているγ-リノレン酸には、皮膚細胞の防御機能を増大させて保護膜のように皮膚を守る効果があるといわれています。
アレルギー性の湿疹や皮膚炎にも有効と言われていますが、しわ対策などの美容目的でも使われているオイルです。
【アルガンオイル】
万能美容オイルとしてもてはやされているオイルです。
エモリエント効果、エイジングケア、肌の水分・油分の状態を整える効果、肌のキメを整える、保湿効果、日焼け・肌荒れ対策などなど・・・頭の先から爪の先まで、あらゆる美容効果を期待して用いられているオイルです。
非常に高価なので、たくさん使うのは難しいですが、なるべく成分を生かした形で、オプションのオイルとして使用しています。
【インフューズドオイル】
ハーブなどを漬けこんだオイル。
本来のオイルの特徴にハーブの特徴がプラスされます。
私は、マカダミアナッツオイルに紫根を漬けこんだものを使っています。
【紫根】
紫根には抗炎症作用や創傷治癒、殺菌作用などがあり、古くから炎症を抑えるための生薬として利用されてきました。
日本で初めて麻酔を用いた手術をした外科医として有名な華岡青洲が考案した外用薬「紫雲膏」は紫根と豚油を含む軟膏で、今でも販売されているお薬で、わたしはやけどの時にいつも使っています。
「細胞賦活作用」「抗炎症作用」があると言われていて、近年美容シーンでも注目されている和ハーブ(漢方)です。